ニューカッスル対ワトフォード レビュー

 リーグ6連敗中のワトフォードはなんとしても勝利で連敗を止めるために、アウェイの地に乗り込んだ。

 試合前の下馬評はややニューカッスルの方が有利だった。

スタメン

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 ベンフォスターは11月以来初の先発復帰。

 新加入のサミール、ハイセンカマラ、エドカイェンべはまさかの全員先発。

 フォーメーションは4-3-3で、画像とは違い実際にはエドカイェンベがアンカーだった。

新加入の選手評価

 

サミール

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 一時期はCBが2人しかいなかったなんて時期もあったワトフォード、ついにCBの補強が叶った。ブラジル人CBのサミールは、ワトフォードオーナーのジーノポッゾ、同時にポッゾ家が所有するウディネーゼからの加入。

 ちなみにワトフォードには、ウディネーゼを古巣とするCBが3人存在する。

 そんなサミールだったが、こちらも新加入のニューカッスルCFクリスウッドと対面することとなった。

 少しプレミアリーグを見ている人ならばお馴染みの空中戦の強さは、ニューカッスルに来てももちろん健在だった。

 イタリアからきて早速このマッチアップはあまりにも残酷か。しかしながら彼を起用した指揮官の期待を見事に超えウッドに仕事をさせなかった。

 

エドカイェンベ

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 この文章を書くにあたってエドカイェンベの公式ツイッターを確認しようとしたところ、フォロワーが55人しかいいなかった...

 アンカーとして出場したエドカイェンベだが、プレーの内容はこちらも期待を超えるものだった。残念ながら現地サポーターのリアクションでは、同時期に加入を発表したコウチーニョと重ね合わせて、この「無名選手」の加入を批判する声もあった。

 しかし、彼はいとも簡単にプレミアリーグの強度に適応し、後ろから緩急をつけるようなパスを見事に配球した。

 これまで「カウンターに繋がらない」「パスを配給できる選手がいない」ことが問題になっていたが、それらが一気に解決するような気がした。またプレーが見たい。

 

ハイセンカマラ

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 ニースから加入したハイセンカマラは、168センチと小柄な左サイドバック

 しかし、その小柄な上背を感じさせない鋭いインターセプトや、逆にその小柄な身体を活かしスルスルと相手を抜き去るドリブル。

 ただ守備の連係の部分で前半、相手に何度かチャンスを作らせてしまっていた部分に関しては改善が必要か。

 

その他の選手 総評

 

ベンフォスター

 やはり守備が安定する。キックの質も、セービングも、連携もバッハマンよりも1つ上のランクにいると感じる。この大事な時期に間に合ってくれたのは、良かったの一言。

 

ムサシソコ

 トッテナム戦の守備への貢献は大きく、この試合でも高いレベルのパフォーマンスを期待したが、それは叶わなかったように見える。

 キックの部分で大きなピンチを招いてしまったり、ビックチャンスを棒に振ってしまったり。もう1つ上のレベルのプレーを期待したいが、残念ながらこれが今のワトフォードのレベルである。

 

ジョシュアキング

 高いキープ力と他の選手との阿吽の呼吸で、多くのチャンスを作り出した。最後のフィニッシュの精度を上げれれば完璧。

 

VSサンマクシマン

 サンマクシマンをどう攻略するか、が大きな課題だった。結局サンマクシマンに1っ点を取られてしまったわけだが。

 先発ののエンガキアは前半、完璧な対応を見せた。サンマクシマンのドリブルに対して、高い身体能力で自由にさせない、1度振り切られても追いつく。体を入れる。

 

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ラニエリ「前半のエンガキアはパーフェクトだった。その後、失点を意味するミス。彼は若く、そして改善する必要がある。もちろんですが、私は彼が経験から学ぶことを知っています。そして今日は、彼が強くなるのを助けます。」

 

90分間高いレベルの守備でストレスを与え続けた

 

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 スタメン発表前は「身体能力が高いエンガキア」と「落ち着いて対応できるベテラン、キコフェメニア」どちらを起用するか気になっていたが、答えは「どちらも」だった。90分フルスプリントするのは難しいフェメニアでも、後半の30分間ならば、サンマクシマンに対して優位性を保つことができる。

 

ジョアンペドロのバックグラウンド

 87分に劇的なゴールを決めた若武者、ジョアンペドロ。

 

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 試合を重ねるごとに存在感を増しているジョアンペドロ。しかし、

 今シーズン初めに彼の継父が亡くなられた。それ以来、彼は強さと回復力を示し、すぐにこのワトフォードのキープレーヤーになりつつあります。プレーヤーとしても精神的にも、少年は真っ先に進んでいます。(現地 コメンテーター)

 

 チームも続かなければ

 

総括

 まあ、なんとか引き分けに持ち込めたことでまだまだ残留の可能性は残されたが、中盤が間延びしてしまったり、簡単にバイタルに侵入させてしまっている、といった問題を改善するのは難しそうに感じた。

 次節はバーンリー戦(延期濃厚)。負けられない戦いが続く。最後まで勝利を目指して戦ってほしい。 Twitterのフォローもお願いします。 @pozzo_kainin